リーダーシップを発揮するには

効率的にリーダーシップを発揮する為のヒントをまとめてみました。

効率的な仕事の仕方

まず第一に、自分自身の仕事を最小限の力でこなさなければなりません。

結局自分のなすべき事やProjectの全体像を把握しておかないと、人には仕事を振れない。まず自分自身の仕事を整理することが全ての始まりになります。

人の使い方の工夫

社員の意識変革の為に行うこと

自分の仕事を終えた後には、社員を効率的に動いてもらう必要があります。

−社員を出来ないやつと決めつけず、信頼しあい協力してもらう姿勢を見せること
−メーカーの人とばかり話さず、社員と話す時間を取ること
−「ソワソワ」するのではなく、「ドッシリ」落ち着いた態度を保つこと

−定期的に勉強会などを開催すること(まずは身近な業務知識などから)

権限委譲について

−一度や二度の失敗も長い目で見ると、「成功の元」となる
−意思決定させることで判断力を養わせること

(報告頻度は信頼できる人程少なくて良いが、逆のことが多いので注意)

−委譲する相手の力量に応じて、仕事を分担すること
−委譲する前に全体としての方向性をハッキリさせておくこと
−社員教育を充実し、仕事の背景等の情報を共有しておくこと

社員を動かすエネルギーとは

では最後に、困難な状況で社員全員が一丸となり「頑張る」 とはどういうことでしょうか?


まず第一に「夢」がなければなりません。「夢」があるから人は それを励みに目標とするのです。
経営コンサルタント流にいうと「Mission Management」(方向性の指示)とか「Motivation Control」 (やる気の維持)ということになりますが、そんなに難しく考えるものでもありません。 もっと単純に「みんなが楽しく働く職場」 を作り上げることだって十分に皆の「夢」に近いものになります。

一つ事例を挙げます。アメリカの航空会社で「サウス・ウエスト」 という会社があります。ここの社長さんは非常に愉快な人で、いつも社員やお客を 楽しませることを第一の目標にしています。

例えば社員参加のミーティングでは役員全員がパンツ姿で登場したり、 自社の飛行機にはぬいぐるみが登場しショータイムをもうけてお客を楽しませたり...
米国の航空会社は想像を絶する競争社会で、航空運賃の引下げ競争から各社が利益を削り合い、 合併・吸収が非常に多いのが特徴です。その中でこの会社は 「楽しさ」を売りにしました。

しかもそれは「ぶっ飛ぶぐらいの」楽しさでした。その為にはまず社員を 「ぶっ飛ばせる」ことが第一で、いろいろな社員家族参加のイベントを企画したり、 例のパンツのミーティングを開いたりしました。 「腹の底から笑う」、これが良いアイディアや生きがい・働き甲斐を 生み出すエネルギーであることを良く知っていたからです。
ウォルト・ディズニーだって子供の喜ぶ姿を「夢」に見ているから、 赤貧の中もあれだけ頑張れました。 源頼朝だって一時は敗北者でしたが、再び勝者になる日を「夢」みてその後天下を取りました。

そして非常に重要なことですが、この「夢」をみる強さは必ず周りに 「伝染」します。

プロバスケットの有名なコーチであるパット・ライリー氏はこれを 「Innocent Climb」(無邪気な高揚) と名づけました。 実際彼のチームはマジック・ジョンソンというスーパースターがいて、試合中に子供のように無邪気に 「ガハハ」と笑いチーム全体を活気づかせるのを見ていました。
マジック・ジョンソンは試合で笑うだけでなく、試合の結果に非常にこだわり厳しい 練習をこなす選手であったため、この姿勢はチーム全体に浸透しました。

過去の例を挙げると数えられない程、苦境から生まれた成功者はいます。

ウソだと思ったら、本屋さんに行って見てください!(サウス・ウエスト、パット・ライリーとも邦訳書があります。私は洋書で読んだので題名は知りませんが)